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【DraftSight-57】Ubuntu版 DraftSight2019 SP2への更新と今後。

2019年11月11日Ubuntu,インストール

!注記!
2019年3月19日、「DraftSight2019 SP0」が公開されましたが、Windows版については無料版が無くなり、有料版のみでの提供となった様です。詳しくは前書きに記載しています。
また各記事内でDraftSightのダウンロード先としているリンクも、DraftSightの最新バージョンのみが公開されており、旧バージョンはダウンロード出来ません。

Windows版Draftsight(2018以前)の無償で使用出来る期限は2019年12月31日となっているので、残り2か月を切りました。また現在Draftsightの最新は有償版のDraftsight2019 SP2となっています。前回記事でUbuntu版のDraftsight2019 SP0をインストールしてみましたが、個人的にはそれ以降、Windows版を含めてあまりDraftsightは利用しない状況となっていました。今回はUbuntu版のSP2への更新を行い、SP1、SP2での更新内容を見てみます。

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Windows版のDraftsightはもうすぐ無償では使用出来なくなってしまいますが、現在はMac及びLinuxユーザーは「ベータ版」という形で引き続きDraftsight2019(スタンダード版)が提供されています。私の場合は新たな機能を確認する為に、WindowsのノートPCにUbuntuをデュアルブート出来る形でインストールして、Draftsight2019を試しています。

注記(2019年12月27日追記)

現在、Draftsight2019のSP3がリリースされていますが、これまでベータ版として提供されていたLinux版(Ubuntu、Fedora)がダウンロードサイトにありません(Mac版はあります)。

上記はUbuntu上のブラウザ上からDraftsightのダウンロードサイトを見ています。現在はWindows版(64bit・32bit)とMac版のみです。その上の箇所(赤線)ではLinuxではベータ版が利用出来ると引き続き記載されていますが。

この記事で更新したUbuntu版Draftsight2019のSP2では、起動時に上記のウィンドウが表示されました。正式なアナウンスはまだない様子ですが、Windows版の無償利用終了に合わせてLinux版は中止なのか、単にリリースが遅れているだけなのか、もしくはベータ版ではなくLinuxも正式な製品版となるのか?

2020年1月3日追記

2020年1月3日にUbuntu版Draftsight(2019 SP2)を立ち上げてみましたが、上記の通り期限切れのウィンドウが表示された後はDraftsight自体が閉じてしまい、利用する事が出来なくなりました。

一方でWindowsの無償版Draftsight(~2018 SP3)は現時点で立ち上げても特に何も表示されず、これまで通り使用出来ています。しかし、2019年12月31日以降の使用は出来ない事がアナウンスされており、また実際にこの後Ubuntu版と同様に利用出来なくなる事も考えられるので、引き続きの使用はお勧め出来ません。

Draftsightはクラウド版のリリースもアナウンスされているので、そちらの動きも何かあるのかもしれません。

---2020年1月3日追記ここまで

ちなみにSP3のリリースノート(改善点)はここからPDFファイルで確認出来ます。以下はそのPDFファイルをGoogle翻訳で翻訳後、一部修正しての転載です。

  • 1155058 Delmiaコネクタのxmlからdxfへの直接変換が有効になっていません。
  • 1154172 DraftSightライセンスは、「アイドル状態が続く場合はライセンスを返す」の後にSNLライセンスマネージャーに返されません。[n]分よりも時間が経過しています。
  • 1152939 DraftSightメニューには、DraftSightからリリースノートを呼び出すオプションがありますが、代わりに別のサイトが開きます。
  • 1152131 特定の添付されたdwgファイルでバルーンを選択すると、DraftSightがクラッシュする。
  • 1151507 バッチエクスポートを行うと、翻訳されたDWGファイルが破損してマージされる。
  • 1151305 Delmiaコネクタのユーザーの場合、xmlをインポートするとDraftSightにレイヤーがインポートされません。
  • 1147909 英語以外の言語でバッチ印刷を使用した後、DraftSightがクラッシュする。
  • 1147327 2つのコマンド(EDITBLOGKATTRIBUTE、SMARTLEADE)の日本語プロンプターショートカット(YまたはN)は表示されません。
  • 1146027  [モデル]タブのツールチップがローカライズされていません。
  • 1144083 特定のファイルをズームインおよびズームアウトするとDraftSightがクラッシュする。
  • 1143458 3D EXPERIENCE Marketplaceアドインで、最小化と復元ボタンを製図ダイアログボックスから削除する必要があります。
  • 1140189 グラフィックは、特定のIntel 4600カードと5500ハードウェアを備えたDraftSight 2019 SP1でフリーズします。
  • 1139268 グリップを基準点として使用してグループを移動すると、Draftsightが応答しなくなるか、クラッシュします。
  • 1130283 DraftSightアプリケーションはMAC OSで公証されていません。

ここで気になるのは最後の項目の「Mac版は公証でない(ベータ版?)」で、Linux版についての記載が無い事です。

Ubuntu版Draftsight2019 SP2の入手

※現在、上記の通りLinux版のDraftsight2019(ベータ版)の入手は出来ません。

Ubuntu版Draftsight2019のダウンロードはWindows、MACと共に同じWebページから可能です。MacのOS X用の他、LinuxではFedora用とUbuntu用があります。

Ubuntu版Draftsight2019の更新

ノートPCでUbuntuを起動し、Draftsightの上記サイトからUbuntu版のDraftsightをダウンロードします。ダウンロードサイズは約280MBでした。ちなみにインストール済みのUbuntu自体は最新の「19.10」に更新しています。またこれまでの記事では書いていませんが、実際にはDraftsight2019はSP0からSP1への更新も行っていて(上記)、今回はSP1からSP2への更新になります。更新方法自体に違いはありません。

ダウンロードしたファイルを右クリックして「ソフトウェアのインストールで開く」を選択します。

Draftsightに関するウィンドウが開くので「インストール」をクリックします。その後、Ubuntu側でインストールを開始する上でユーザー名に対するパスワードを聞かれます。パスワードを入力してインストールを進めます。

ライセンスに関するウィンドウが開くので、内容を確認して「同意」をクリックします。

インストールが進みます。前バージョンとなる「SP1」はそのままで削除していません。

表示は特にありませんが、インストールが完了しました。上記のウィンドウを閉じます。

立ち上げ

改めてDraftsighを立ち上げます。更新の場合はそれまでの設定内容を引き継ぐ為のウィンドウが開きます。移行元としてこれまで使用してきたDraftsightのバージョンが選択出来ます。2019.0がSP0、2019.1がSP1と思われます。順に移行してきているのであれば2019.1側で問題無いと思います。SP1で少し設定を変えたけど、やはりSP0の時に戻したいという場合は2019.0側になります。各内容を選択後、「OK」をクリックします。

※移行の為のウィンドウはDraftsightの更新時にしか表示されません。プロファイルはDraftsight内で名前を付けて複数作成出来ます。

Windows版の時と同様、誤訳のあるウィンドウが表示されました。なぜか安心します。

その後はレポート送信に関するウィンドウが開きます。後からでもオプションで変更出来ます。

Draftsight自体は特に変わった様子は伺えません。製品情報はSP2になりました。

Ubuntu版も旧版のDraftsightをアンインストールしたり、Linuxだからと言って何かコマンドを使用する事も無く、Windows版同様に簡単に済んでしまいました。私のノートPCではWi-FiやBluetoothマウスも使用出来ているので、一番面倒なのはUbuntu自体のインストールだったりします。

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更新内容

SP1

Draftsight2019のSP0からSP1の更新内容(リリースノート)はここからPDFファイルで確認出来ます。以下はそのPDFファイルの内容をGoogle翻訳にて翻訳後、一部修正しての転載となります。SP1のリリースノートは2019年5月13日付けになっています。

  • 1131776 Windowsでの起動後にDraftSightが起動しない場合、モジュールのロードに失敗するというエラーを修正。
  • 1131175 Linux UbuntuマシンでのDraftSightのランダムなクラッシュを回避するための安定性が向上しました。
  • 1130518 3Dモデリングワークスペースで適切に表示されるようにホームパレットを強化します。
  • 1128163 DraftSightのLinuxでアークが反対方向に配置される問題を修正します。
  • 1127198 すべてのDraftSight Premium 3Dツールと2D制約機能を30日間の無料トライアルで利用できるようにします。
  • 1126947 DraftSight 2019とGEOVIA Surpacを使用してDWFファイルを開けない問題を修正します。
  • 1125890 ディメンションパレットの動作を強化して、ユーザーがポップアップを邪魔にならないようにします。
  • 1125463 検出されたがロードされていないDSHomeByMe.dllおよびImageTracer.dllに関する誤解を招くメッセージを削除する。DraftSight Standardアプリケーションの起動中のコマンドプロンプト。
  • 1125443 特定のIntelグラフィックスカード/ドライバーの組み合わせを備えた一部のコンピューターの安定性を向上させ、クラッシュまたはハングを回避します。
  • 1125066 イメージトレーサー機能がProfessional、Premium、Enterpriseで使用できない問題を修正またはインストール後のEnterprise Plusバージョン。
  • 1123456 参照画像上に描画する際に取得された磁気ポイントとスナップの精度が向上します。
  • 1121067 対応する3Dconnexion SpaceMouse Enterpriseコールのショートカットボタンの動作を修正コマンドを2回。
  • 1119889 DraftSightの安定性が向上し、接続にCtrl+A(すべて選択)コマンドを使用した後のクラッシュを回避。
  • 1119077 ツールボックスメニューのWebヘルプを強化します。
  • 1117839 レイヤーの色で表示されるようにImage Tracerプレビューを強化します。
  • 1117634 3Dconnexionマウスの正しいY軸およびZ軸の動作を修正します。
  • 1117227 PDFオプションをエクスポートするとLinux Fedora 29マシンのDraftSightでエラーが発生する問題を修正。
  • 1117052 ドラフトと比較して、クラシックワークスペースでイメージトレーサーアイコンがシャープでぼやけていないように改善されました。および注釈ワークスペース。
  • 1116688 HomeByMeのツールチップの問題が外国語でトリミングされているように修正されます。
  • 1114993 HomeByMe HBMを強化します。HBMペインのすべてのオプションにツールチップが必要です。
  • 1113882 3DConnexionマウスが正常に機能または機能しない問題を修正します。
  • 1086985 ハッチトリム機能を備えたヘルプファイルです。
  • 1050784 SOLIDWORKS PDMを使用してDraftSightの安定性を向上させ、チェックイン時に図面をチェックインする際のクラッシュを回避します。
  • 1038362 内部参照により、他のDWGファイルアプリケーションで作成された図面のパフォーマンスが向上します。削除できないエンティティ。

SP2

SP1からSP2への更新内容(リリースノート)はこちらからPDFファイルで確認出来ます。以下同様にGoogle翻訳で翻訳後、一部修正しての転載です。SP2のリリースノートは2019年8月22日付けになっています。

  • 1140449 FD03のマーケットプレイスバージョンの詳細は更新されません。
  • 1144083 ズームインおよびズームアウトするとDraftSightがクラッシュする。
  • 1143788 顧客は、閉じた後に図面ファイルの場所に空の「Good」フォルダが作成されると報告します。
  • 1143416 Delmia XMLメニューのアイコンは、Drafting and Annotationと比較して、クラシックワークスペースで異なります。
  • 1142715 クラッシュ:DWGファイルをDXFファイルに保存中にDraftSightがクラッシュします。
  • 1140449 マーケットプレイスアドインをFD03からDraftsightに読み込めません。
  • 1138752 コマンドウィンドウでArcを描画しているときに無効なメッセージが表示されます。
  • 1138301 プッシュプルコマンドを使用した後のDraftsightのクラッシュ。
  • 113823 テーブルのセルを変更するとDraftSightがクラッシュする。
  • 1137169 クラッシュ:テーブルを編集した後、ACTIVATEVIEWPORTをシートに変更します。その後、マウスがビューポートに近づけました。
  • 1135851 IToolbox.dllファイルのバージョンは2019SP01と2019SP02で同じであるため、アップグレードの問題が発生します。
  • 1135369 カスタマイズ:右クリック設定はグレー表示され、選択できません。
  • 1133940 スマートリーダーから作成されたメモは、テキストをダブルクリックまたはシングルクリックすると編集できません。
  • 1132704 DraftSightは、注釈を編集してコロン(:)を含めることはできません。セミコロン(;)を取得します。
  • 1060881 日本語:各コマンドオプションのショートカット名(アルファベット)は表示されません。
  • 1144282 Visual Lisp機能が有効になっています。

正直な所、SP1もSP2もバグフィックスがメインとなっている様で、新機能などで目に見える変化は無いと思われる事からこれまで記事にはしていませんでした。・・・あまり使用していなかったという事もありますが。

個人的な今後について

さて、あと少しで無償では使用出来なくなってしまうDraftsightですが、個人的にはこれまで趣味の3Dプリンターの為に使用していました。しかし最近は「QCAD」の無償版を使用していて機能は若干少なくなりますが、私の趣味範囲では十分な機能があります。操作方法も直感的にはむしろQCADの方が良いとさえ感じています。

Draftsightのスタンダード版は年99ドルです。私の場合、全く使用しない月も1~2か月と続く時があるので、月1000円位の月払いがあれば利用し易いのですが・・・。

※各記事はWindows 64bit版のDraftsight、またはUbuntu版のDraftSight(ベータ)で確認して書いていますが、記事公開時のDraftsightのバージョンによって、あるいは他のOS向けDraftsightでは仕様が異なる部分があるかもしれません。また確認不足による間違いや勘違いなどがあるかもしれません。その場合は御容赦願います。
※DraftSightおよびDraftSightロゴは、Dassault Systemesの米国およびその他の国における登録商標です。その他、全てのブランドおよびブランドロゴ、製品名は各所有者の商標または登録商標です。

Posted by 管理人